Criacao Blog

サッカーの原理原則に基づき、世の中に感動を創造し続ける存在でありたい。

Criacao Leaders’ College【関東】vol.1

2014年 7月14日にCriacao Leaders’ College【関東】vol.1が行われました!

Criacao Leaders’ College(クリアソン・リーダーズ・カレッジ)とは、㈱Criacaoが主催する体育会系部活・サークルに属する幹部メンバーを対象としたセミナーです。一流のアスリートやビジネスマン・他団体の学生との交流を通じ、チーム運営やキャリア意識についての考えを深めていくことを目的とし、ここから日本を引っ張り、世界に羽ばたくリーダーを輩出していきたいと考えています。

関東と関西の2ヶ所で隔月1回のペースで行っていく予定です。

その関東開催の第一回目が7月14日、都内の株式会社人材研究所様のオフィスにて開催されました!

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記念すべき第一回に参加した学生は東京大学一橋大学早稲田大学立教大学青山学院大学慶應大学のサッカー部、フットサル部、アメフト部、ラグビー部、ラクロス部、応援団、サッカーサークルの幹部メンバー達。

これからチームを率いる3年生のメンバーもいれば、就活を終え社会人としての準備をしている4年生(一部5年生)のメンバーも参加しており、多様性に溢れるメンバー構成となっています。今後さらに多くの魅力的なメンバーを集めていきたいと考えています。

 

第一部のゲストスピーカーにはアメフト日本代表を経験され、37歳となって今なお現役プレーヤーとして活躍されている古谷拓也さんをお招きしました。

 

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第一部の講義をしていただいた古谷さん

 

古谷さんの経歴は以下の通りです。

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古谷拓也(フルタニタクヤ)氏 

オービックシーガルズ所属、アメリカンフットボール日本代表選手。関西大学出身。

1999年オービックシーガルズ加入。2001~2005年、2007年オールXリーグ選出。2005年シーズンのライスボウルでMVPを受賞。2010~13には日本一4連覇を果たしており、2015シーズンは5連覇に期待がかかる。選手として活躍する一方、仕事においても活躍し、豊富なビジネス経験を有している。スポーツとビジネス両方の本質を熟知する、数少ないアスリート&ビジネスマン。

新卒で株式会社リクルートに入社。2010年〜株式会社オービックの人事担当として多くの学生と向き合う。

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今回古谷さんがお話されたテーマは「日々の成長を楽しむ」。

日本一のチームの一員としてライスボウルMVPに輝いたこともある古谷さんですが、大学・社会人・さらには当時勤めていたリクルートを休職し渡ったアメリカのチームで補欠を経験したそうです。そんな中でも自らの課題やチームに貢献できる強みを考えぬく中で、レギュラーを勝ち取ってこられました。

そんな古谷さんがリーダーとして大切な考え方をメンバーに語ってくれたその中からいくつかのポイントを紹介したいと思います。

◯「PDCAサイクル」を回す

アメリカのチームでレギュラーになるためには、体格・運動能力に勝るライバルたちに打ち勝つ必要がありました。そんな中で古谷さんは「ひたすら上手い人の動画を研究して真似する」ことを実践。研究する中で自分の強みとして気づいた、プレーの理解、正確なルート取り、確実なキャッチングといった能力を徹底的に磨くことで、レギュラーを勝ち取りました。

結果が出ない時期を「成長する機会」と捉え楽しむこと、PDCAサイクルを回し続けることが強い個人・チームを作る秘訣だということでした。

※  「PDCAサイクル」とは?

Plan(計画)、DO(実行)、Check(評価)、Action(行動)の4段階を繰り返すことで継続的な改善を図ること。

 

◯リーダーの視点

優れたリーダーであるためには、

「チーム視点で物事を考えること」

「当事者意識を持つこと」

「前向き・建設的であること」

そして本気の行動で周りを巻き込んでいくことが大事であると話して下さいました。

 

◯意欲の差をいかに埋めるか

「チーム内でのメンバー間のモチベーションの差をどう埋めるか」という質問がありました。

オービックシーガルズにおいては、シーズンが始まる前に選手とのコミュニケーションをとり、チームと各選手の目標確認をし、責任を与えながら動機づけをすること、選手一人一人が活躍する機会を与えることでチーム全体の士気を向上させているとのことでした。

また、どうしても士気が上がらない選手がいる場合は、その選手に振り回されないことが大事であるともおっしゃっていました。

 

多くのエピソードを披露して頂きましたが、個人的に一番印象に残っているエピソードがあります。それは、古谷さんがアメリカで試合に出られない時に、毎朝コーチ室を訪ね一緒にビデオ分析をしたり、コーチに「どうしたら試合に出られるんですか」と素直に聞くということをしていたというエピソードです。

自分の弱みと向き合うことや、客観視してくれる人の意見に耳を傾ける素直さが、37歳となった今でも現役でいられる古谷さんの成長の原動力を担っているのだと思いました。

 

メンバー達も日本を代表するトップアスリートの体験談を聞き、学ぶことが多かったようです。これから個人、そしてチームの成長に還元していってくれることでしょう!

  

第二部では弊社丸山より「スポーツとビジネスの本質的共通点について」というテーマで講義いたしました。

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第二部の講義を行った弊社 CEO丸山

 

メンバーたちが今頑張っている「スポーツ」が、ビジネスやキャリア形成にどう繋がっていくかということへの気付きを提供する機会としました。

「何故あなたは今の部活・サークルで活動するのですか?」

「あなたの部活・サークルの理念(Mission)は何ですか?」

というような問いを、コカ・コーラ社やソフトバンク社などの企業理念を参考にしながら、グループワークをしました。

途中それぞれの組織の理念について発表。メンバーそれぞれが自分の言葉で力強く理念やチームの目指す姿について伝えていたことが印象的でした。

メンバーたちは普段中々聞くことのできない他団体の理念・運営方針・思いに触れ、刺激をもらっていたようです。

 

スポーツでもビジネスでも大事なことは個人としても組織としても「どうありたいか」という部分です。ぜひともチームの仲間ともチームの存在意義や理念について考える機会を持ち、素晴らしい組織を作り上げてほしいです。

 

講演の後には古谷さん、参加学生を交えた懇親会が行われました!

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学生からの質問にフランクに答えていただいた古谷さん

 

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初対面ながら、同じ悩みを持つ者同士すぐに打ち解けていました!

 

 

<参加者インタビュー>

◆  「一橋大学ア式蹴球部」金田さん

 

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来年からプレイングマネージャーとして部を牽引していく金田さん(写真左)にCriacao Leaders’ Collegeの感想を聞きました!

 

◯トップアスリートに触れられる

日本代表として活躍する古谷さんや、サッカークラブのために会社を立ち上げた丸山さんの生のお話を聞くことが出来るのを楽しみにしていました。懇親会では古谷さんや丸山さんが気さくにお話して下さり、身近に感じるとともに、頑張って近づきたいという気持ちになりました。

 

◯来ているメンバーと想像以上にコミュニケーションをとることが出来た

参加者のみんなとは初回とは思えないほど打ち解けることが出来ました。全員と話すことが出来て良かったです。

夢・思っていること・組織を引っ張る人間としての悩みを共有できたことで参考になることが多かったです。

特に東大や早稲田のサッカー部の仲間が考えていることを聞くことが出来たのが収穫でした。

 

◯一橋サッカー部にしか出来ないことを追求したい

日本一を目指すという他の部活のビジョンに触れ、素直に凄いと思いました。僕達一橋サッカー部に置き換えて考えた時に、日本一を目指すという目標は掲げてはいません。ただその中でも一橋生がサッカーしているという事の意味に向き合い、一橋サッカー部にしか出来ないことを追求していきたいと思っています。

まずはここで学んだことを同じ学年の仲間と共有して、他学年にも広げていきたいと思っています。ゆくゆくはOBの方々との縦のつながりの中で部としてのビジョンを作っていけたらと考えています。

 

◆  「早稲田大学応援部」林さん

 

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会の途中では、「早稲田大学の全体育会を根のように支える」という応援部の理念について熱く語ってくれました。そんな林さんにもお話を伺いました!

 

◯リーダーってなんだろう?

応援指導部の学生をリーダーと呼んでいます。けれど、自分の中の「リーダー」とははまだまだ漠然としたものでした。そんな中、様々な体育会の幹部・リーダーと話し、何か自分のリーダー像を作れるのではないかと思って参加しました。

◯色んなリーダーがいる!

多くの人と話す中で感じたことはみんな違うリーダーという事。それぞれの組織において求められるタイプは異なるし、一つの明確なリーダーなんてものはないのではないかと気づきました。僕たちの組織は監督がいて、歴史的にも自分達の色は確立されていて、リーダーの役割も明確です。逆に監督・コーチがいないチームの話を聞き、そこだから育まれる自主性と、逆にリーダー一人に責任が重くのしかかってしまう難しさなどを感じました。

それでも結局は古谷さんがおっしゃっていた要素である、PDCAを回し続け、個人も組織も前に進めていく事が重要でそれをどんなやり方でやるかはそれぞれなんだと感じました。

◯応援部は色々な部活の事を知らないといけない。

僕たちはそれぞれの競技をプレーしていないので、どれだけ選手たちが苦しいのか実際に感じる事はできません。しかし、今日のような機会で様々なリーダーの話を聞き、それぞれの部活の理念や運営を少しでも理解し、応援に反映することはできると思います。今後も色々な部活の事を知り、より良い応援をしていきたいと思います。

 

 

古谷さん・ご参加いただいた学生の皆様、ありがとうございました!次回は9月の開催を予定しております!

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<文/中村瞭 Criacao学生インターン一橋大学ア式蹴球部)>