Criacao Blog

サッカーの原理原則に基づき、世の中に感動を創造し続ける存在でありたい。

【選手紹介リレー#1 阿部 雄太】

本日の選手は、#1阿部雄太(あべゆうた)選手です!

先日、今シーズンの1部リーグベストイレブンに選ばれたのでここでご紹介させて頂きたいと思います。

 

かなり長いのでまずは基本データとどんな人?をおさえて下さいね〜笑

 

【基本データ】

ニックネーム:あべちゃん

184cm74kg GK #1

サッカー歴:早稲田大学ア式蹴球部→Criacao 

 

【どんな人?】

・サッカー、人生、全てに情熱を注ぐ純粋な人。

 

・名門大学の体育会出身という響きからサッカーエリートでプライドが高いと想像されるが、まるで正反対。

数々の困難を努力と英知で乗り越えてきた人。

 

・特技はピアノ。ご両親との約束で高校3年生までピアノの練習を怠ったことはない。リストの愛の夢やベートーベンのソナタ等、今でもリラックスするために弾き続けている。

 

・規律正しすぎる行動は高校時代の超体育会的指導の結果である。その時一度サッカーが嫌いになっている。

 

・ポジションはゴールキーパー

 声が枯れるまでチームを後方から鼓舞し、強い気持ちでプレーし続ける。

 

★★GK一筋!苦悩と成功のサッカー人生

 

小学校1年から17年間ゴールキーパー(以下GK)一筋。

全てはフランスワールドカップで感情のすべてをピッチ上で表現する川口能活さんを見て心が動かされたことに始まる。

 

小さい頃から長身で初めは自信を持って進んだGKの道。

順調に進むかと思われたが、小中高と全て自分よりも上手な選手が存在したことで大きな挫折を味わった。

と同時に、とにかく上手くなりたい一心で努力し続け、徐々に活躍し評価される、という成功体験を得ていく。

 

<高校>

高校は超体育会で人生で一番辛い1年を迎える。最悪の状況でも無我夢中で練習し2年時には試合に出場するチャンスを与えられた。

しかし3年生になるとチームを勝たせなければ!という強い気持ちとプレッシャーからいいプレーが出来なくなり、やがて後輩にポジションを渡すことに。

ついには試合に出ることさえ怖くなり、後輩GKの出場も”チームが勝つなら仕方ない”という想いに変わっていた。

引退試合も出場することはなかった。

 

<大学>

「まだまだやり残しがある」と、強くて勉強も出来るチームでプレーすることを望み名門大学へ進学、体育会サッカー部へ入部。

 

ここでGKとしての考え方を根底から覆すコーチと出会う。

周りの選手との差を埋めるため、コーチと共に人生史上最大の練習量をこなし、自身の成長を感じることが出来ていた。

 

徐々に評価され初めた頃、U-17選抜の後輩が入部して1ヶ月もせずに立場が逆転してしまい再び悶々とした日々を過ごす。

後輩のケガでチャンスをもらうと継続して試合に出場することで成功を感じ、サッカーも楽しくなってきたそんな矢先に接触プレーでアゴに大きなケガを負ってしまった。

 

半年のブランクを経て選手兼主務をこなしながらレギュラーになったりサブになったりを繰り返した。

 

その後、高校の先輩である運上選手から誘われて丸山さんに出会う。Criacaoの理念に共感したこと、大雪の中での試合でも全員が声を上げてプレーする姿に感動しチームに加入することを決めた。

 

★★★あべちゃんのGKに対する考え方 

   

あべちゃん:高校まではインサイドパスなんかしたことなくて、蹴って蹴ってというスタイルでしたが大学に入って素晴らしいGKコーチと出会いました。

 

GKをゴールの大きさで考えて完結するのではなく、グランド全体での意味で教えてくれた人です。

ただゴールを守れるかじゃなくて、どうチームを勝たせるのか、組織を作るのか、信頼されるコミュニケーションをとるのか、それが大事なんだって気づかされた時ビビビと来ました。

 

コーチからの教えにより、キーパーを突き詰める先には組織を作る経営者があるんだ、という考えで主務を務めたんですよ。

 

これからもいい組織を作るからゴールが守れると考えて、チームの後方から声を出し続けてチームの雰囲気を良くして行きたいです。

 

★★★GKという独特なポジションで大事なこと

Q:GKって基本交代なしで、1番手じゃないとなかなか出番がないですよね?辛くなかったんですか?

 

あべちゃん:大学2年の時に先輩のケガで自分の出場機会が増え、強豪チームにPKで勝利をしました。

実はその時99分で先輩と交代して先輩が神がかったセーブをしたんです。結局新聞の一面を飾ったのは先輩だったけど、2人には信頼関係があったから2人で抱き合って喜びしましたね。

 

2番手のキーパーってすごい大事なんです。

自分はサブキーパーになることが多かったからその重みを知っています。

誰よりもチームのために仕事をするとか、声を出すとか言う事がどれだけチームにいい影響を与えるかわかっています。

葛藤はもちろんありますが、どれだけ継続できるか、ということです。

(インタビューは10月末に行いました。11/15の試合の古川選手のことではありません!!)

 

★★★困難を乗り越える方法とは?

 

あべちゃん:どんな時も「もう辞める」とはならなかった。

やるか辞めるかなら努力してみよう!という性格だったんです。

 

苦しいこともいっぱいありましたが、いい思いや経験も出来ました。努力して選手個人として評価されるようになったこともそうですが、大学3年生の時には日本一になって杯を掲げましたし、4年生では主務として運営した早慶戦に1万5千人ものお客さんが集まってくれて、チームのメンバーみんなが泣いて喜んでいました。

そういう嬉しさや成功体験が自分のやっていることは間違ってないって思えるようになったんだと思います。

 

高校時代に自信がもてなくなってしまった時は父親に「おやじ、どうしよう?」と相談しましたね。

そうすると「いや、大丈夫だよ」といって手をマッサージしてくれたんです。

色々な人に支えられているから頑張れるんだと思います。

 

もちろん、今もミスをしたら?と思うと怖いですが、どれだけその試合に対して準備が出来たか、やり切れたか、相手との戦いよりも自分との戦いが大きいと思っています。

 

★★★Criacaoとの関わり方、今後!

 

あべちゃん:自分のビジョンとCriacaoのビジョンが合っているので一生関わって行きたいと思いますが自分が出来る限りピッチで仲間とサポーターと感動を味わいたいと思っています。

 

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