Criacao Leaders’ College 関東vol.2を開催しました!
9月15日にスマイルフットサルと㈱Criacaoの恊働事業、Criacao Leaders’ College 関東vol.2を開催しました!
Criacao Leaders’ College(クリアソン・リーダーズ・カレッジ)とは、㈱Criacaoが主催する体育会系部活・サークルに属する幹部メンバーを対象としたセミナーです。一流のアスリートやビジネスマン・他団体の学生との交流を通じ、チーム運営やキャリア意識についての考えを深めていくことを目的とし、ここから日本を引っ張り、世界に羽ばたくリーダーを輩出していきたいと考えています。
二回目の今回は、東京大学・一橋大学・早稲田大学・慶應義塾大学・東京学芸大学・千葉大学・青山学院大学のサッカー部・フットサル部・ラクロス部の幹部メンバー達が集いました。
それぞれのチーム状況、悩みや課題について話し合うとともに、アスリートとして、チームを率いる存在として、また社会に出て活躍する人材としての在りたい姿について一緒に考えていきました。
前回から引き続き参加してくれたメンバーに加え、今回から参加してくれたメンバーも交えて、新たな繋がり・関係性も生まれました。この横のつながりをどんどんと広めていってほしいと思います。
プロサッカー選手志望のメンバーも参加し、それぞれの立場から考える話を聞く経験はメンバーにとって大いに刺激になったことだと思います。
第一部のゲストスピーカーに元サッカー日本代表、2002年日韓W杯時には日本代表キャプテンを務め、現在、佐川印刷京都SCのヘッドコーチとしてご活躍されている森岡隆三さんをお招きしました。
森岡さんにはCriacao Leaders’ College 関西vol.1で登壇いただき、そのお話を是非関東の学生にも聞いてほしいとの思いから、今回関東でも講演していただくことが実現しました。
森岡さんの経歴は以下の通りです。
-------------------------
森岡隆三(モリオカリュウゾウ)氏
佐川印刷京都SCヘッドコーチ 元サッカー日本代表選手。桐蔭学園高校出身。
1994年鹿島アントラーズ加入。1995年に清水エスパルスに移籍し、1999年には日本代表に選出。2000年シドニーオリンピック出場。2002年日韓W杯では日本代表キャプテンとして出場。チームの柱として日本初のグループリーグ突破に大きく貢献した。
2007年には京都サンガFCに移籍。キャプテンとして当時J2だったチームをJ1昇格へと牽引。2008年に京都サンガFCで現役引退。以降コーチとして活躍している。日本代表、清水エスパルス、京都サンガFC、3つのチームでキャプテンを務めた日本サッカーを代表するリーダー。
-------------------------
今回、森岡さんから「サッカーマインド~サッカーを通して世界を見る~」というテーマでお話頂きました。
高校サッカー、Jリーグ、日本代表でプレーし、様々な選手や監督とプレーをしてきた森岡さん。森岡さんのサッカー人生に影響を与えた人の言葉や姿勢と共に、大切にしたい考え方についてお話いただきました。
転機となった高校時代
地区大会も勝ち上がれないチームに所属していた中学時代は、「挫折感満載の日々だった。」
そんな森岡さんにとっての転機は、桐蔭学園高校サッカー部への入部だったそうです。系列の中学校に通っていた森岡さんですが、高校からは全国からスポーツ推薦により優秀な選手を獲得するため、容易には入部を認めてくれませんでした。しかしチームに練習参加を続ける中で、なんとか入部にこぎつけます。
その時監督をしていたのがのちにヴェルディ川崎の総監督を務めることになる李国秀監督。サッカーだけでなく、挨拶の仕方や身なりといった人間教育にも厳しく指導し、それが今の森岡さんの価値観にもつながっているとのことでした。
李国秀監督の指導を象徴するキーワードが「100%」という言葉。
「100%」
高校1年生の時、当時レギュラーに抜擢された森岡さんでしたが、ミスを恐れて消極的なプレーをしていたときに監督からこう言われました。
「お前は100%やっているつもりかもしれない。でも俺が求めている100%はもっと上。この差をどう埋める?」
この言葉を聞いて、もっと自分ができることは沢山ある、下手でもいいから格好つけないで一生懸命取り組もう、そう思えて楽になったということです。
本当に多くの事を李監督から学んだという高校3年間の中でも一番響いたというこの言葉。今でも自分に言い聞かせている言葉であり、その後のサッカー人生の支えであったということです。
高校卒業後、森岡さんはJリーグの道へと進みます。
その中で印象的に残っている監督として清水エスパルスのアルディレス監督、日本代表のトルシエ監督の名前を挙げてお話しいただきました。
‘Don’t Panic!’ ‘Good Reaction!’ ‘That’s It!’
清水エスパルス時代、森岡さんは中々試合に出られない時期が続いても、練習に行くことが楽しみで仕方なかったそうです。
それはアルディレス監督が選手のセンスを刺激するのがとても上手い指導者だったから。この3つの言葉からその指導の特徴の一端が垣間見えます。
◯‘Don’t Panic!’
どんな時でも慌てない。普通の指導者で怒る場面でも、慌てないことが大事であると一休さんのように諭してくれた。
◯‘Good Reaction!’
ミスをしても、取り返すアクションをすることをとても褒めてくれた、だからこそチーム全員でミスしても切り替えてプレーを当たり前に出来ていた。
◯‘That’s It!’
さりげないプレーでも「それだ!」といって認めてくれる。良いプレー/悪いプレーの判断を明確に示してくれた。
アルディレス監督の下でプレーすることで、サッカーが上手くなる実感が持てたそうです。それがプレーへの自信につながり、日本代表に選ばれることにつながりました。
3つの言葉はとてもシンプルですが、だからこそ森岡さんをはじめとした選手達の心に響いたのではないでしょうか。
いい音を鳴らせ!
元日本代表監督のトルシエ監督についてのエピソードも披露頂きました。
「フラット3」「ウェーブ」という有名なフレーズよりも、
「いい音を鳴らせ!」
という言葉が胸に残っているそうです。
ボールをコントロールする時も、キックをする時もいい音を鳴らす、良い感覚でプレーすることを要求してきたそうです。
森岡さんもキックを指導する時は、「体に残る気持ちよさがあるかないかである」ということを意識しているそうです。
これはスポーツ中だけでなく、一つひとつの仕草や動作にもつながっていることであり、普段の生活から意識してほしいとおっしゃっていただきました。
「瞬間をプレーする!」−日本代表・2002年日韓W杯
2002年のW杯には主将として参加した森岡さん。しかし初戦のベルギー戦の後半、ジャンプから着地した際に足に違和感を覚えます。結局その後自ら担架を呼び、ピッチをあとにしました。この時のことを今でも後悔していると言います。この経験から「選手であれば、戦える限り、可能性がある限り、やりきらなければいけない」と語ってくれました。
その後もチームに帯同していましたが、完治しない足の状態に嫌気が差して、そのままチームから離れようかと思ったほどだそうです。
そんな中、目の当たりにしたのが秋田選手、中山選手、森島選手の献身的な姿。水汲みなどチームのために出来ることを率先して行う姿に、
「自分が出られないとかは関係ない。日本が勝つためにここに来ているのに、俺はなにやってたんだ。」
そう恥ずかしく感じるとともに、そこから切り替えてチームのための行動を積み重ねるように。
今自分に何が出来るか、何をすべきなのか、ということを考えて行動に移すことの大切さに気付いたといいます。
このことから「瞬間をプレーする」という言葉を伝えて頂きました。
サッカーの90分間の中の一瞬一瞬をどれだけ楽しめるか、ボールの一転がりをどれだけ楽しめるか、ということがピッチ上に落ちている喜びを味わいつくすことにつながってくる。だからこそ一瞬一瞬を大切に生きてほしいというメッセージを伝えていただきました。
講演の最後に、森岡さんが尊敬するという二人についてのエピソードを披露して頂きました。
一人目は日本代表でも活躍中の岡崎慎司選手。清水エスパルス入団当初は、当時主将だった森岡さんから見て「なんでプロにいるんだ」と思うだったという岡崎選手。
徐々にその前向きさで、チームメイトみんなが岡崎選手に手を差し伸べるようになっていったとのこと。何人もの先輩からご飯を同時に誘われるほど好かれていたそうです。
言われたことを出来ない、でも何度でもトライし続ける、諦めずに続けることが周りを惹きつけた岡崎選手の姿勢でした。
入団当初はパッとしないと言われた選手が今では誰もが認める超一流になったその背景には、森岡さんも認めるほどの諦めない姿勢がありました。
二人目は家族旅行で行ったビンタン島で出会った少年。
現地で地元の人達や台湾人やドイツ人といった観光客が入り混じってサッカーを楽しんでいたそうです。そこではお互いのプレーを尊重しあう雰囲気がありました。そんな中でも森岡さん息子さんは、下手くそだけど頑張ってボールに食らいついていました。
試合の終了後、そんな息子さんに対して“YOU PLAY GOOD”という言葉をかけて握手を求めてくれた少年がいたそうです。その姿を見てとても感銘を受けた森岡さん。
どんなレベルでも、どんなのスポーツでもお互いを尊重してプレーすることの大切さが胸に染みて分かるエピソードですね。
森岡さんのお話を聞いて強く印象に残っているのは、一つひとつの言葉に重みがあり、胸に響くということです。学生の目線に立ってわかりやすい言葉遣いや例え話を交えながら話していただきましたが、全てのエピソードについて語る考えや思いの深さに驚くばかりでした。講演のあと、一緒にワークまでやっていただいた際には「伝えようとする姿勢が大事だ」ということをおっしゃっていて、まさにその「伝えようとする姿勢」が印象に残った講演でした。
人前で話す場面では何を言えばいいのかということばかり考えてしまいがちですが、何よりも自分が伝えたいと思うことを相手に伝えようとするその姿勢が大事なのだと改めて気づかせてもらいました。
また、森岡さんが関わってきた監督や先輩・後輩の言葉や姿勢から何かを学び取ろうとする向上心がとても強いことも感じました。日本代表にまで上り詰めながらも謙虚さを忘れず、上を目指し続ける姿勢は、自分も見習いたい、そうありたいと思うものでした。
第二部のワークでは㈱Criacao代表丸山より、
「森岡さんの話から考えるスポーツとビジネスの本質的共通点について」
というテーマで講演いたしました。
アスリート人材として「何のために今のスポーツをやっているか」ということを理解し言語化する、それを行動につなげていくことが大切です。
部活動を通して学んだことを社会に還元していくためにも考えてもらいたいテーマだとして、グループディスカッションを交えながら考えてもらいました。
「なぜあなたは今の部活・サークルで活動をしているか」
「本日の森岡さんの話で一番印象に残ったエピソードは何ですか」
「みんなは部活をしている上で、誰に応援・支援されていますか」
「応援されるチームとは?応援される選手とは?」
こうした質問に対して自分の考えを言葉にする、他の参加者の声を聞く中で、自分達の活動について整理してもらいました。
特に「応援されるチームとは?」という質問の際には、ディズニーランドやスターバックスの例を交えながら、自分の部活に置き換えて考えてもらいました。
部活動も企業と同じように、周りの関係者に応援・支援され、それに対して返していくという発想に対して新鮮に感じるメンバーも多くいました。
今後チーム作りをしていく際に、こうした問いかけを自チームの中でも行ってもらい、チームの土台作りをしていって欲しいと思います。
丸山より、Why・How・Whatの順番から考えるという点も意識することで周りの人を惹きつけるようなチームになっていくという話もありました。是非、Whyから考えることをひとつの習慣にしていって欲しいと思います。
<参加者インタビュー>
強豪早稲田大学の中心選手として活躍し、大学選抜にも選ばれている奥山さんにCriacao Leaders’ Collegeに参加した感想を聞きました!
森岡さんの生のお話を楽しみに
チームとしては後期リーグが開幕して、3位につけています。直近の試合で引き分けてしまいましたが、自分たちのしてきた努力を信じて続けていくことが大事であると考えています。
先日、大学選抜としてU-21日本代表との試合も経験しました。想像以上に自分のプレー通用する部分があり、自信を深めることが出来ました。大学特有の運動量が重視される自分たちの磨いてきたプレーは間違ってないのだと改めて確認できました。
森岡さんという、自分が将来なりたいポジションを経験している方の生のお話を、チームの代表として聞けるという貴重な経験をさせてもらうので、純粋になにか得たいという思いでこの場にきました。
一つひとつの言葉の重みを感じた
一つひとつ言葉の選び方・表現の仕方が人間味に溢れていて、自分達にも分かりやすい言葉でしゃべっていただいたと思います。
その中でも印象に残っているのは「校歌」の話です。
(森岡さんの高校時代、サッカー部ではコーチングが通らなかった場合はグラウンドの中で校歌を大声で歌わなければいけない習慣があったそうです。「言ったとしても、真意伝わってなければ言っていないのと一緒」というメッセージが込められたエピソードです。)
自分たちに近い経験をしている方が、わかり易い言葉で話していただいたので、普段本などでは得ることの出来ない感動を得ることが出来ました。
チーム全体を見据えて
3年生の後期となり今後のチーム全体の事を見据えると、伝える立場として、なにをどう伝えるのかということをこだわっていくことが大事になります。
自分は喋るのが上手い方ではないと思うが、伝えたいことを自分で持ち、伝えようとする姿勢を持てば、聞いてきくれる人に必ず響いてくれるのだと今回の森岡さんのお話を聞きながら感じました。
会の中では現在チームとして大事にしている事と重なる話もあり、改めてそういった部分を意識していくことの大切さを再確認しました。
学生主体のチームとしては、学年関係なく自分の思いを伝え合う、一人ひとりが自立してチームのことを考えようという空気が生まれてきています。
だからこそ、自分の考えを伝える力を一人ひとりが持つことが重要になります。
自分が率先して実践することで、一人でも多くの仲間に自分の言葉響いてくれるようにやっていきたいと思います。
慶應義塾大学フットサル部・3年・主将 平川幸佑さん
慶應義塾大学フットサル部を代表として率いる平川さんにもインタビューしました!
学生だけで運営するチームの醍醐味と100%の重要性
僕達のチーム慶應エルレイナは監督がおらず、幹部メンバーが練習メニューや選手選考をします。だからこそ、幹部の意図や求めることを選手に正しく伝えることが重要です。また同じ学生が意思決定するため、方針が合わないからといってその選手を除外することはできません。
選手が腹落ちするような言葉を伝え、様々な想いを持った選手を一つの方向にまとめていくのが醍醐味だと思います。
そのようなチームの中、幹部が常に100%を示すことがチームを作っていく上で最も大事なことだと感じました。トップに立つ選手が100%を決めずに限界を決めずに取り組む姿勢がチームを作るんだと森岡さんのお話を聞いて、より強く感じました。
伝えることの難しさ
監督がいない分、幹部メンバーがチームの方針を後輩に押し付けてしまっている時期がありました。
守備に重きを置いているチームということで攻撃が得意な選手がいても、守備的なフットサルを押し付けていました。しかし選手のモチベーションは下がり、チームは勝てなかったんですね。
やはり何故、自分達が守備的なサッカーをしているか、どんな想いでチームを作っているかをしっかりと伝えられていなかったなと気づきました。
森岡さんのお話にもあったように、言ったつもりではだめ。相手の事を本気で考えて、強い想いを持って伝えていくことの重要性を強く感じました。
森岡さん、参加していただいた学生の皆さん、ありがとうございました!
次回の開催は11月を予定しています!
Criacao Leaders’ College【関東】vol.1 - Criacao Blog
【選手紹介リレー#6 大塚隆司 】
本日の選手は、#6 大塚隆司(おおつかりゅうじ)選手です!
【基本データ】
ニックネーム:りゅーじ
176cm68kg MF ボランチ #6
サッカー歴:レイソルユース→稲穂キッカーズ→Criacao 仕事:損保
【どんな人?】
平成生まれのしっかり者。とてもフランクで年上からも年下からも好かれるタイプだが人に流されることなく自分で意思決定して行動出来る人。
小さい頃から文武両道で「勉強出来ない自分がいやだった」と勉強熱心な少年であった。現在は仕事とサッカーを両立させ、社会人生活の厳しい2年目を乗り切っている。
派手ではないがどこかキラキラした目立つ人。
特技:早起き、朝にすこぶる強い
サッカーでのポジションは小さい頃からボランチ。ボランチというポジションが大好き。
(ボランチって?という方へは今後別途ご説明していきます)
【りゅーじのサッカー人生】
父親の影響でサッカーを始める。気が付けばボールを蹴り、柏レイソルファンであり、クラブチームに入っていた。小、中学校では柏レイソルのジュニアユースに所属(セレクションです)、現役Jリーガー酒井選手や工藤選手と同期でサッカーエリートとしてプロを目指した。
しかし高校進学を決める頃にプロへの道を断念、両親の提案で大学付属の高校に入ってはどうか?という話になる。
ユースの選手達は大概俗にいうサッカーバカで、サッカーに没頭する人が多かった。この環境の中でも大塚は試験期になると試験のために勉強に打ち込み、「僕は勉強がしたいんです」と主張する学生であったため、せっかく目指すなら高みを目指したいという思いから中学3年の夏で一度サッカーを引退して受験勉強をスタートさせた。
初めは20点を取った教科もあったが、猛勉強の末に晴れて頭脳優秀な名門校に入学した。
高校サッカー部は、始めはユースだったことに対する周りの奇異の目や、レベル感につまらないと感じたものの、初めて自分が上手い方の立場になったことや、初めて自分達で練習メニューを考えること等を通じて多くのことを学んでいった。
大学時代は体育会を志望したが、一目置いていた選手がすっと選んだサークルに惹きつけられてそのまま加入。社会人になる際、同サークルOBのCriacaoメンバーから声がかかり練習に参加するようになった。
Criacao加入2年目で今期副キャプテンに任命された。その理由は①若いけれど上に物怖じすることなく意見を言える性格で信頼感を与えること②下の代と上の代の橋渡し役としてコミュニケーションが高いことである。
★こんなプレーが好き!
りゅーじ:抜いてやった!よりも取ってやった!という方が好きです。守備的ですね。相手に体を入れてミスを誘ってボールを取った瞬間に相手がイライラしてファールなんてしてきたら「シメシメ」って思います。笑
自分のプレーが自分達の攻撃の開始になると嬉しいです。
「りゅうじナイス!」ってい言われるような守備をした後に攻撃に変わってそれがゴールに繋がったりなんかしたらもう最高ですね。
★りゅーじにとってサッカーとは?
りゅーじ: 自分のひとつです。この顔、この性格、サッカーやってる自分、それが俺!
彼女と別れてもサッカーは辞めません笑
★社会人のサッカー
りゅーじ:社会人でサッカーを続けるという選択は自然でした。好きなんです、サッカーが。
プロを目指すとか目指さないとかは関係ないですね。自分が挑戦できる環境があって周りの人が良ければそれでいい。
自分は続けていますが社会人になるとCriacaoの目指すサッカーが合わない人もいます。
特に1年目は仕事もきつくて土日も勉強したい程でした。でも自分の職場は体育会所属の人が多くて、水曜日に練習行く人もけっこういるんですよ!そういう人達から「土日がないから勉強できない」とか「業務に支障でる」というのは甘えだ!どれだけ時間を作るのかは自分次第だ!ってって言われて、すごく刺激をもらっています。
★りゅーじにとってCriacaoとは?
りゅーじ: 生活の中心です。サッカーを中心に予定が決まります。
去年までは「体が動かせる場所」でしたが、色々な人と関わってプレーして来た今、主体的に捉えています。もうお客様ではないですね。
そんな時、副キャプテンの話をもらいました。キャプテンのゆささん(金)は周りに対して厳しいことが言えて、自分にも厳しい人。ほんとにすごんです。学生のようにサッカーだけしているならわかる。でも社会人でこんなにやれる人はいるのかなって思います。だからこそ、ゆささんがケガで出場出来なくて自分がキャプテンマークつけて出た時には「ゆさがいないから・・」みたいなことを言われないようにプレッシャー感じながらやりましたよ。結果、勝てて本当に良かったです。
今年は副キャプテンとか関係なく、主体的に取り組んでいこうと思っています。自分が物怖じせず意見を言えるのは周りの環境が良いからです。遠慮していたらサッカーはできません!
終わり
次回は#5関隼人選手をお届けします。お楽しみに~♪
【選手紹介リレー#30 山口公大】
今回は山口選手を紹介致します。
【基本データ】
ニックネーム:コータ
166cm60kg FW #30
仕事歴:ゲームメーカー新規事業部
【コータとはどんな人?】
中途半端を嫌い、責任を与えられるのが好き。責任を課されるとどうやってでも全うしようとする”ド真っ直ぐ“な人。
サッカー以外には「仕事している」人。いつでも事業になる種を探し続けているような人。
サッカーはコミュニケーションツールだ!サッカーで友達を作って来た人。
高校まで全国クラスでの実績がなく、サッカー人生としては「落ちこぼれ」組だと感じている。中学時代は地域選抜に入ったことは経歴では?と聞くと、いや、中1がピークだった、と言う人。
【どんなサッカーをするか】
チームの中でも飛びぬけたスピードとドリブル力。ただし、足が速くなったのは大学時代からであり、本来が短距離より長距離選手の素質を持つ。
メンバーからは「無双」と言われるほど戦闘能力が高い。
自分が点数を取る!という強いハートでコンスタントに得点を重ねる。
【コータのサッカー人生】
①コータのサッカー人生は幼稚園に原点がある。
幼稚園の頃Jリーグ開幕と同時にサッカーを始めました。
転勤族だったので1人でサッカーに向き合うことが多かったんですけど、感覚的に「上手くなれば友達が出来る」って思ってました。だから幼稚園時代は人生の中でも一番の練習量です笑。リフティングなんて倒れるまで出来ました。逆にパスの通し方やディフェンスなんて全然わからなかったけど笑。それが自分の原点ですね。
②コータ、さらに個人プレーを極める
中学に入ると周りの身体的な成長についていけなくて、キックも飛ばなくなった。それでフィジカル以外のドリブルとボールキープをウリにしなければ生きる道はないと全力を傾けました。中学の時はもっと出来るって思っていたから本当に辛かったな。
高校の推薦も来なくて、もうサッカーは辞めてもいいと思っていました。
でも高校の監督が有名な人で、やっぱり見てたらやりたくなったんだよね。笑 監督は自分が中心のチームを作ってくれて、戦術はシンプルに「ボールをもらって前へ運ぶ」でした。サビオラ(小柄ながらドリブルが上手く、抜け出しから得点を量産する選手)になれ!と言われて、俺、すごい強気だったから、「彼が出来るんだよね?だったら俺も出来る!だって同じ人間だもんね?」って練習後は毎日分析してましたね。
大学受験に専念するためにサッカーをまた辞めました。大学は体育会を目指す選択肢もあったけど、たまたまサークルにレジェンドな存在であった渡辺氏がいたので加入を即決しました。
当時は適当な練習をしていたチームですが、渡辺氏がキャプテンになってからいっきに変えて練習量を激増させました。走れるチームを目指して本気でやったら負けないチームになっていきました。ま、渡辺氏が守って、俺が点を取るというシンプルな戦術ですけどね笑。
③大学でキャプテンを経験して、「コータ、パスを覚える」
代替わりして自分がキャプテンになっても厳しい路線を継続したのですが、なかなかうまくいかないことが多くてとても悩みました。でも人の動かし方とかチームの回し方がわかると自分のプレーも変わってきました。チームを動かすことと、サッカーすることは違う。また一つの喜びですね。
(でた!チームのために!というワード!!)
戦術考えたり、周りの人のことを考えると得点が入らなくなったりっているジレンマは確かにありましたが、良いサッカーが出来るようになったと思います。
【Criacaoでサッカーをする意味とは?】
仁義ですね。社会人になって仕事で全く練習に来れない時、練習に行くと言われる「久しぶり、仕事どう?」って皆の気遣いの言葉に足が遠のいていったこともありました。でも、出来る限りやっていた。
そんな時、丸山さんから、プロクリでプレーしてほしいと言われました。正直、世知辛い世の中だなって思いましたよ。何の話もなく育成チームに登録なんて。
仲間が良くて、桜井さんという自分がたくさん盗めるものを持ったコーチがいて、今いいサッカーが出来ていると思うから続けてますけど、プロクリでサッカーすることを良いと思ってはいません。何か物足りなさを感じています。
とにかく、自分は中途半端が嫌いです。仕事も死ぬ気で挑戦する毎日を送ってます。このチームにはたくさんお世話になっているから、せめて自分が2部昇格に貢献して、またここでサッカーがしたいと思う人が増えてくれればと思っています。
以上長いお付き合いありがとうございました。次は大塚隆司選手です!お楽しみに~♪
【選手紹介リレー#19 田中一輝】
本日の選手は、#19 田中一輝(たなかかずき)選手です!
【基本データ】
ニックネーム:たな
160cm55kg MF #19
サッカー歴:都立駒場高校サッカー部→立教大学愛好会→Criacao 仕事歴:家電メーカー
【どんな人?】
性格温和、学歴優秀、スポーツ万能、大企業勤務、都内在住、車もち、、、、なんという経歴!
これはモテるよね?という問いに対しては、「昔っからもてないです。やばいです。笑」と回答されます。
恋愛は自分から告白するタイプ。ただし、最近は勝てる勝負しか挑まない。
趣味:サッカー その他特になし。
強いて言えばTV見る事。バラエティー
チームに対して献身的であり、みんなの荷物を運んでくれたり、後輩に対して偉ぶる事もなく、非の打ち所がない。
ポジションはディフェンスをやりたくないという理由でFWを希望しているが、「練習で準備してきたことを試合で実現することで勝利を得る」というシンプルな考え方とそれに伴った行動を常に継続して積み重ねることが出来る人であり、Criacaoという組織のディフェンダー的存在。
色々考えていそうで、あまり考えていない。行動の理由は特にない、という人である。
【サッカーとタナの人生】
4歳の時サッカーを始める。
小学生になり友人に誘われてなかなか強いレベルのクラブチームへ入る。BチームからなんとなくAチームへ昇格し、中学受験で人が抜けたことでスタメンになる。
中学もクラブチームを継続したため部活は背を伸ばそうとバレー部へ入部。サッカーの練習後バレー部の練習の毎日を送る。
中学時代はスタメンを勝ち取るが、日に日にまわりの選手のミスに厳しい男になっていった。
そんな時、中学校の先生に呼ばれ、「お前が小学校の時に10番つけてた上手い奴は、お前のミスを責めたりしたか?」と聞かれた。当時から「大変素直な子」だったこともあり、その言葉にハッとさせられると、その日を境に「人に言わない、責めない、怒らない」男へ、今でも変わることはない。
高校は、近くてサッカーが強い都立高校を選択。一学年に約50人、A-Dチームまである部活であったが、いきなりAチームでプレーすることになった。実際にAチームでの公式戦出場はなかったが日々切磋琢磨する環境で過ごす。
大学では加藤(監督)の高校の後輩ということもあり、半ば強引に同じサークルに加入した。高校から、現在のCriacaoまで同様の戦術が自身のサッカースタイルにはまり、高校時代からの合い言葉「走れ!競れ!粘れ!」をモットーに走り続けている。
★タナのプレー!ここに注目!
タナ:オフザボール(ボールを持っていない時)の動き!です。
自分は体が大きくないので、相手と出来るだけ衝突を避けたいと思っています。「ドン」ってされたら「ドン」ってなりますからね笑
それで、ボールをもっていない時の動きを意識するようになりました。自分のデメリットを消す、ってことですね。
★タナというFW。FWはエースストライカーだけではないのです!
タナ:自分はたくみ(村井)、けい(西山)みたいな点取り屋さんではないです。彼らみたいにポストプレーをする、センターフォワードをする人の周りを走ってこぼれ球を狙ったり、彼らのマークが集中した時にいいところにいるっていうようなシャドーストライカー。そういうFWを目指しています。
点は取りたいけど、取れなくてもいいです。勝てばいいです。勝利に近づく事が嬉しい。
★怒らない男、タナはこんな時にイラっとする!
タナ:そりゃ、なんかされたら怒りますよ!ファールされたら「オイッ」って笑
でも、怒った時でも「ハートは熱く、頭は冷静に」って言うじゃないですか?
★タナにとってサッカーとは?
タナ: 欠かせないものです。サッカーやめたら今何もないです。普通の社会人て何してるんだろう、とさえ思います。たぶん40歳になっても草サッカーチームでやってるんでしょうね。サッカー人生としては今が一番楽しい!仕事してサッカーするという限られた時間の中でやってるからかなぁ?楽しいんです。なぜかわからないけど楽しいです。
★タナにとってCriacaoとは?
タナ: 自分の成長させてくれるもの。試合にはもちろん出たい!でも自分がサッカーが上手くなっているって感じられていれば頑張れると思います。
終わり
次回は木曜日、#30 山口公太選手をお届けします。お楽しみに~♪
【選手紹介リレー#14 浅野慎介】
今回の選手は、#14 浅野慎介(あさのしんすけ)です!
【基本データ】
ニックネーム:しんすけ
169cm65kg MF #14
サッカー歴:武南高校サッカー部→立教大学愛好会→Criacao 仕事歴:凸版印刷→味の素
【どんな人?】
声の大きい人。リアクションも大きいです。
声の大きい人。のどが強くてX-JAPANの歌も高いところまで歌えます。
声の大きい人。円陣の時にチームを鼓舞するあの掛け声・・・彼です!
いつでも冷静で何事にも誠実に対応してくれる人。とっても気さくで自然体、誰にも壁を作らない人。
隠れたあだ名に「シャケ」があります。シャケという魚に似ているから?隠れていないあだ名かもしれません。
料理が得意な人。人生の要所要所には自分を奮い立たせてくれたご飯があった。それで、今は念願の食品会社にお勤め中。
【サッカーkeyword】
①戦術派:Criacaoの中では戦術派、よくサッカーを理解し、それを体現出来るタイプ。カトケン(監督)とも堂々と議論する。
②流れは自分でもってくるんだろーが:冷静なプレーと熱いハートで試合の途中から出場する場合は試合の雰囲気を一気に変えることができる。
③リアクション大:プレー中のリアクションは大きめ。特に転ぶ時。これはオルテガという167㎝のトッププレーヤーを見習ったものである。
オルテガはスピードを出した後にキュっと止まるしんすけが得意とするプレースタイルで、小柄ながら相手に脅威を与えるのであるが、
若かりししんすけは「サイズが小さい選手がケガをしないようファールをうまくもらってフリーキックを決めている・・・。これだ!!」と
オルテガが転ぶ瞬間を繰り返しビデオ再生して布団の上で何度も何度も転ぶ練習をした。
そして今のしんすけがある。
【サッカーとしんすけの人生】
小学3年生の秋、インドアだったしんすけを見かねたご両親の勧めで北海道にてサッカーを始める。(実はこの頃土田と対戦しているらしい)。小学校時代の夢はサッカー選手。埼玉に移住後、中学校はサッカー部がなかったためクラブチームに入部してキャプテンを経験した。ジュビロユースに誘われるが「遠い」という理由でレッズユースを志願するも残念ながら落選した。
高校はサッカーの名門武南高校へ進学し、埼玉選抜が11名いるチームへ入部。入学当初80人のメンバーのうち、下から10番目くらいの実力だったものの、努力によって着実に力をつけ、3年の夏を過ぎてからはレギュラーを獲得するまでになる。その後立教大学に進学、荒木氏というCriacaoと大変縁の深い男に勧誘されて立教愛好会に所属したが、最初は彼のチャラさにほとんど顔をださなかった。カトケン(加藤)の強い勧めで練習に参加すると意外な程まじめな練習に気持ちが変わり、本格的に参加するようになる。愛好会時代のサークル大会ではMVPを獲得(この時の得点王は西山)した。
大学2年の時に4年生参加チームCriacaoが設立され、創設メンバーとして顔を出し、Criacao歴は10年目となる。Criacaoの成長をひたすら支えながら、ともに大人になったメンバーの一人である。
※※そんな彼にインタビューしました!
Q:しんすけは何を考えながらサッカーをしている?
A : 自分はネドベドという選手が大好きです。彼は人のために走る選手で、プレースタイルは目立たないプレーをしているんだけど、でも目立っちゃうんです。
つまり、オフザボール(ボールを持っていない時)の動きが上手で、とにかく人のために汗をかける選手。かつ豪快なシュートを決める。髪も金髪だしね・・笑。
自分はドリブルとクイックネスが武器だけど、自分よりドリブルが巧い選手もたくさんいる。だからこそネドベドだと思う。どうやって相手の嫌がるポジションをとるのか、チームのために走ってやろうと思ってます。
でも、自分のプレーは別に見てもらわなくていいです。正直、点もアシストもほとんどしてません。Criacaoを見に来て下さい。そしてまた見に来たいと、と思ってくれたら嬉しいです。そこに所属している俺、誇り持ってます。
(その後ネドベドについて熱く語る)
実は、そんなネドベドがチャンピオンズリーグ(クラブチームNo1を決める大会)の準決勝で衝撃的な行動をとったの。その試合までにネドベドにはイエローカードが通算2枚出ていた。試合は2-1で勝っていたんだけど、それまで大活躍のネドベドが後半にイエローカードをもらってしまった。ちょっとしたファールだった。その瞬間に決勝に勝ち上がっても試合に出場する権利を失ったネドベドはその場で泣き崩れたんだ。それが衝撃だった。あのネドベドが、、人のために汗をかける男が、、個人的な状況に泣き崩れた男を見て、、、俺も泣いたよ。。。
Q : しんすけにとってサッカーとは?
A : 浅野慎介という人間を作ってきたものだとは思います。ずっとそばにあったしね!
ここまでサッカーを続けてきたのは、サッカーの「楽しさ」だと思う。この楽しさって「勝利をする」という楽しさと、うまくなったとか、苦しい思いをした後にレギュラーをつかんだとか自分が何か次のステップに進めて「成長がみれた」という楽しさがある。サッカーが楽しいよ。
土日を犠牲にしてまで練習するの?とか言う人もいるけれど、自分にとっては土日にやりたいこと。マイナスになるのはいい練習が出来ないことだね。
Q : しんすけにとってCriacaoとは?
A : 成長を感じさせてくれる場所かな?
クラブチームや会社のチームで格上の強いチームはたくさんある。だけどここまで自分達で考えながらやっているチームは少ないと思う。
うちのチームにももちろん監督がいるけれど、年も近くて身近な存在だから間違っていると感じれば自分の意見が言えて、議論が出来る。高校の部活やプロとは違い、監督がどんどん引っ張っていくのではなくて皆で考えながら作っていっているところがチームのいいところだと思う。
Criacaoでのサッカーを通じて人や組織との関わり方を自然と学ばせてもらえていると思う。
最近ではCriacaoはなんだか子供みたいな存在でもある(笑)。個人としても組織としてもちょっとずつ進化してて、皆の想いも変わってるし、周りからみられる目も変わってきているのを感じると、そういうのが楽しい!
だからこそ今度は今プレーしている選手に対して「今練習出来ている環境」が当たり前ではなく、感謝すべきことであることを伝える存在でいたいと思う。グランドとってくれている人、練習メニューを考えている人、そういうベースとなる部分やCriacaoのストーリーを理解すれば試合に出た時のモチベーションも違う。周りの人への感謝の気持ちを忘れなければ、少しサボるなんてことはないでしょ?Ciracao全員がそういう気持ちになってほしいと思う。
終わり
次回は#19 田中一輝選手をお届けします。お楽しみに~♪
Criacao Leaders’ College【関東】vol.1
2014年 7月14日にCriacao Leaders’ College【関東】vol.1が行われました!
Criacao Leaders’ College(クリアソン・リーダーズ・カレッジ)とは、㈱Criacaoが主催する体育会系部活・サークルに属する幹部メンバーを対象としたセミナーです。一流のアスリートやビジネスマン・他団体の学生との交流を通じ、チーム運営やキャリア意識についての考えを深めていくことを目的とし、ここから日本を引っ張り、世界に羽ばたくリーダーを輩出していきたいと考えています。
関東と関西の2ヶ所で隔月1回のペースで行っていく予定です。
その関東開催の第一回目が7月14日、都内の株式会社人材研究所様のオフィスにて開催されました!
記念すべき第一回に参加した学生は東京大学、一橋大学、早稲田大学、立教大学、青山学院大学、慶應大学のサッカー部、フットサル部、アメフト部、ラグビー部、ラクロス部、応援団、サッカーサークルの幹部メンバー達。
これからチームを率いる3年生のメンバーもいれば、就活を終え社会人としての準備をしている4年生(一部5年生)のメンバーも参加しており、多様性に溢れるメンバー構成となっています。今後さらに多くの魅力的なメンバーを集めていきたいと考えています。
第一部のゲストスピーカーにはアメフト日本代表を経験され、37歳となって今なお現役プレーヤーとして活躍されている古谷拓也さんをお招きしました。
第一部の講義をしていただいた古谷さん
古谷さんの経歴は以下の通りです。
---
オービックシーガルズ所属、アメリカンフットボール日本代表選手。関西大学出身。
1999年オービックシーガルズ加入。2001~2005年、2007年オールXリーグ選出。2005年シーズンのライスボウルでMVPを受賞。2010~13には日本一4連覇を果たしており、2015シーズンは5連覇に期待がかかる。選手として活躍する一方、仕事においても活躍し、豊富なビジネス経験を有している。スポーツとビジネス両方の本質を熟知する、数少ないアスリート&ビジネスマン。
新卒で株式会社リクルートに入社。2010年〜株式会社オービックの人事担当として多くの学生と向き合う。
---
今回古谷さんがお話されたテーマは「日々の成長を楽しむ」。
日本一のチームの一員としてライスボウルMVPに輝いたこともある古谷さんですが、大学・社会人・さらには当時勤めていたリクルートを休職し渡ったアメリカのチームで補欠を経験したそうです。そんな中でも自らの課題やチームに貢献できる強みを考えぬく中で、レギュラーを勝ち取ってこられました。
そんな古谷さんがリーダーとして大切な考え方をメンバーに語ってくれたその中からいくつかのポイントを紹介したいと思います。
◯「PDCAサイクル」を回す
アメリカのチームでレギュラーになるためには、体格・運動能力に勝るライバルたちに打ち勝つ必要がありました。そんな中で古谷さんは「ひたすら上手い人の動画を研究して真似する」ことを実践。研究する中で自分の強みとして気づいた、プレーの理解、正確なルート取り、確実なキャッチングといった能力を徹底的に磨くことで、レギュラーを勝ち取りました。
結果が出ない時期を「成長する機会」と捉え楽しむこと、PDCAサイクルを回し続けることが強い個人・チームを作る秘訣だということでした。
※ 「PDCAサイクル」とは?
Plan(計画)、DO(実行)、Check(評価)、Action(行動)の4段階を繰り返すことで継続的な改善を図ること。
◯リーダーの視点
優れたリーダーであるためには、
「チーム視点で物事を考えること」
「当事者意識を持つこと」
「前向き・建設的であること」
そして本気の行動で周りを巻き込んでいくことが大事であると話して下さいました。
◯意欲の差をいかに埋めるか
「チーム内でのメンバー間のモチベーションの差をどう埋めるか」という質問がありました。
オービックシーガルズにおいては、シーズンが始まる前に選手とのコミュニケーションをとり、チームと各選手の目標確認をし、責任を与えながら動機づけをすること、選手一人一人が活躍する機会を与えることでチーム全体の士気を向上させているとのことでした。
また、どうしても士気が上がらない選手がいる場合は、その選手に振り回されないことが大事であるともおっしゃっていました。
多くのエピソードを披露して頂きましたが、個人的に一番印象に残っているエピソードがあります。それは、古谷さんがアメリカで試合に出られない時に、毎朝コーチ室を訪ね一緒にビデオ分析をしたり、コーチに「どうしたら試合に出られるんですか」と素直に聞くということをしていたというエピソードです。
自分の弱みと向き合うことや、客観視してくれる人の意見に耳を傾ける素直さが、37歳となった今でも現役でいられる古谷さんの成長の原動力を担っているのだと思いました。
メンバー達も日本を代表するトップアスリートの体験談を聞き、学ぶことが多かったようです。これから個人、そしてチームの成長に還元していってくれることでしょう!
第二部では弊社丸山より「スポーツとビジネスの本質的共通点について」というテーマで講義いたしました。
第二部の講義を行った弊社 CEO丸山
メンバーたちが今頑張っている「スポーツ」が、ビジネスやキャリア形成にどう繋がっていくかということへの気付きを提供する機会としました。
「何故あなたは今の部活・サークルで活動するのですか?」
「あなたの部活・サークルの理念(Mission)は何ですか?」
というような問いを、コカ・コーラ社やソフトバンク社などの企業理念を参考にしながら、グループワークをしました。
途中それぞれの組織の理念について発表。メンバーそれぞれが自分の言葉で力強く理念やチームの目指す姿について伝えていたことが印象的でした。
メンバーたちは普段中々聞くことのできない他団体の理念・運営方針・思いに触れ、刺激をもらっていたようです。
スポーツでもビジネスでも大事なことは個人としても組織としても「どうありたいか」という部分です。ぜひともチームの仲間ともチームの存在意義や理念について考える機会を持ち、素晴らしい組織を作り上げてほしいです。
講演の後には古谷さん、参加学生を交えた懇親会が行われました!
学生からの質問にフランクに答えていただいた古谷さん
初対面ながら、同じ悩みを持つ者同士すぐに打ち解けていました!
<参加者インタビュー>
来年からプレイングマネージャーとして部を牽引していく金田さん(写真左)にCriacao Leaders’ Collegeの感想を聞きました!
◯トップアスリートに触れられる
日本代表として活躍する古谷さんや、サッカークラブのために会社を立ち上げた丸山さんの生のお話を聞くことが出来るのを楽しみにしていました。懇親会では古谷さんや丸山さんが気さくにお話して下さり、身近に感じるとともに、頑張って近づきたいという気持ちになりました。
◯来ているメンバーと想像以上にコミュニケーションをとることが出来た
参加者のみんなとは初回とは思えないほど打ち解けることが出来ました。全員と話すことが出来て良かったです。
夢・思っていること・組織を引っ張る人間としての悩みを共有できたことで参考になることが多かったです。
特に東大や早稲田のサッカー部の仲間が考えていることを聞くことが出来たのが収穫でした。
◯一橋サッカー部にしか出来ないことを追求したい
日本一を目指すという他の部活のビジョンに触れ、素直に凄いと思いました。僕達一橋サッカー部に置き換えて考えた時に、日本一を目指すという目標は掲げてはいません。ただその中でも一橋生がサッカーしているという事の意味に向き合い、一橋サッカー部にしか出来ないことを追求していきたいと思っています。
まずはここで学んだことを同じ学年の仲間と共有して、他学年にも広げていきたいと思っています。ゆくゆくはOBの方々との縦のつながりの中で部としてのビジョンを作っていけたらと考えています。
◆ 「早稲田大学応援部」林さん
会の途中では、「早稲田大学の全体育会を根のように支える」という応援部の理念について熱く語ってくれました。そんな林さんにもお話を伺いました!
◯リーダーってなんだろう?
応援指導部の学生をリーダーと呼んでいます。けれど、自分の中の「リーダー」とははまだまだ漠然としたものでした。そんな中、様々な体育会の幹部・リーダーと話し、何か自分のリーダー像を作れるのではないかと思って参加しました。
◯色んなリーダーがいる!
多くの人と話す中で感じたことはみんな違うリーダーという事。それぞれの組織において求められるタイプは異なるし、一つの明確なリーダーなんてものはないのではないかと気づきました。僕たちの組織は監督がいて、歴史的にも自分達の色は確立されていて、リーダーの役割も明確です。逆に監督・コーチがいないチームの話を聞き、そこだから育まれる自主性と、逆にリーダー一人に責任が重くのしかかってしまう難しさなどを感じました。
それでも結局は古谷さんがおっしゃっていた要素である、PDCAを回し続け、個人も組織も前に進めていく事が重要でそれをどんなやり方でやるかはそれぞれなんだと感じました。
◯応援部は色々な部活の事を知らないといけない。
僕たちはそれぞれの競技をプレーしていないので、どれだけ選手たちが苦しいのか実際に感じる事はできません。しかし、今日のような機会で様々なリーダーの話を聞き、それぞれの部活の理念や運営を少しでも理解し、応援に反映することはできると思います。今後も色々な部活の事を知り、より良い応援をしていきたいと思います。
古谷さん・ご参加いただいた学生の皆様、ありがとうございました!次回は9月の開催を予定しております!
<文/中村瞭 Criacao学生インターン(一橋大学ア式蹴球部)>
【選手紹介リレー#22 剣持雅俊】
今回は#22 剣持雅俊(けんもちまさとし)選手を紹介します。
基本データ
ニックネーム:ケンモ
174cm66kg MF #22
サッカー歴:桐蔭高校サッカー部→Criacao
仕事歴:ロバートウォルターズ→(株)Criacao
【ケンモはどんな人?】
言ったことはやる、やりきる人。
10分でやったことを8分で出来たら「よしっ」と思う人。さらに7分にするには?と考える人。
寡黙でとことんつきつめるが、人当たりがさわやかで誰とでも打ち解けられる人。
物事になぜなぜを100万回以上繰り返しているような人。人に相談されることが多い人。
とにかく「圧倒的な強さ」が好き。バロセロナ、ヴェルディが好き、巨人が好き!強いから好き!
サッカーをしていなければ、音楽とか、絵を書いたり、違う言語をやったり、小説家になりたい。小説書く能力がないからなってみたいという人。
【ケンモのサッカースタイル】
マルチプレーヤーとしてどんなポジションでもこなせるが、できれば左サイドハーフがやりたい。
チーム1の俊足で、超絶アプローチと呼ばれる彼のディフェンスは味方でも嫌がる程である。
【ケンモのサッカー人生】
小学3年生の時Jリーグを見てサッカーを始める。YMCAに入って1年、サッカーの強い学校へ行きたいと思い、桐蔭学園を目指して受験勉強を開始する。
入ってすぐのセレクションで不合格となり、サッカー部を諦めてサッカー同好会に入部。同好会の練習後、毎日サッカー部の友人と自主練していると、1年が終わるころに部長から「部でやってみろ」と言われてサッカー部へ入部し、晴れて強豪桐蔭学園(プロ選手を多数輩出)のメンバーとなる。
強い選手に囲まれながら自然とプロを意識しており、ベルマーレからの誘いもあったが、やはりこれ以上は通用しないと思い、プロの道を断念。同時にプロにならないことはサッカーを続ける意味がないと考えていたため高校卒業と共にサッカーを卒業した。
大学では、「戦わなくてもよい世界」を経験し、語学等に没頭した。
それから8年のブランクを経てCriacao丸山(高校の同級生)に誘いを受け、練習に参加したところ、同年代の選手達が自分をすんなり受け入れてくれ、必要としてくれたことが純粋にうれしいという思いでサッカーを本格的に再始動し、今ではそのブランクなど微塵も感じさせないプレーでチームを引っ張っている。
※※そんなケンモにインタビューしました!
Q:サッカーをしてる時って何を考えている?
ケンモ:
自分は戦術なんて考えてないね。というかわからないし笑、どんな戦術でやりたいかすらもないんだ。
だってね、サッカーは絶対に11対11のスポーツで、全員が目の前にいる敵に負けなれば勝てるんだから。
特に高校までは周りが上手い奴ばかりだったから自分が負けなければ勝てるって思ってたね。
自分はボール出しどころをつぶす「つぶしや」だった。
試合中いつもどうやったら楽をして勝てるのかを考えてる。自分のプレースタイルはどうでもいい。蹴って蹴って勝てるならそれでいいし、試合に出られればポジションなんてどこでもいい。勝つために何をしなければならないか、それが全て。
自分は8年間もブランクがあったけど今ピッチに立ってる。だからこそ、いつから始めてもやれば出来るんだってことを体現したいし、それは自分しかできないと思っているよ!
逆にどれだけサッカーをしていても継続しなかったり、情熱がなければ意味はない。たまにチームのみんなに『8年もブランクあった俺と一緒にやってて恥ずかしくないの?』と思う時がある。もっともっとみんな出来る!あいつも頑張っているから俺も頑張ろう!っていうチームにしたい。
がんばらなくても勝てるチームならいいけど、頑張らなきゃ勝てないチームなんだから。
Q:ケンモにとってサッカーとはなんなの?
ケンモ:
うーん、、うまくならないと居場所がなかったから頑張っているのかも・・。いつのまにか存在意義だね。長くサッカーから離れていたけど、その時は勉強や仕事に打ち込んでいたからね。
たとえこれからレギュラーになれなかったとしても常に準備し続けて、出た時にやれる選手になる。自分が出るか出ないかなんてつまらないこと。今は関東に上がっていくことの方が大事!もちろん、チームが勝つこととレギュラーを目指すことはバランスなんだよね!謙虚で尊敬できて思いやりと感謝の気持ちをもってサッカーを続けていきたい。
人生になんとなくいていい場所なんてないと思います。存在意義のポジション争いをしている。人生ってそれの繰り返しでしょ?ただ、誰かを押しのけなければならない時ばかりではないんだってことをここで学びました。
Q:ケンモにとってCriacaoとは?
ケンモ:
世界一を目指す大きな舟!丸(丸山)みたいな人が自分にとっては必要で、彼(船長?)を担いでいく。
これから乗るメンバーも増えるし、修理もしなければいけないけど、想いや気づいてきたものを積み重ねていくもの。だからこそ今、自分がやり切った!と思えるような行動がしたいと思っています。
終わり
次回は、浅野慎介選手です!お楽しみに〜♪